「一見おとなしくて他人に同調して時には親切な親分肌の心の広い人種と間違われがちなゼロ型、よくA型と間違われるような几帳面さも見せるが最終的完璧さは絶対に求めず、実際には動物的に気分的に大雑把に生きて居る」
「原始人の血ゼロ型、O型の野性的特長ね、この完全管理社会になった地球では一番のやっかい者だわ」
「しかしこの完璧な遺伝子個体分毎に組まれている全ての人間全ての生物に幸福感をもたらす生涯プログラムの敵ではない。しかもこのプログラムは第二段階に入ってますます個々人の個性に合った幸福感を得られるようなプログラムに改良された。困難に立ち向かって新しい道を切り開き成功するという達成感人生をも実現可能となったのだ。」
「そうね、この野蛮なゼロ型の中にはY性染色体が一つ多い超男性っていうのが生まれやすく、その超男性は凶暴で人を殺しまくることを最大の喜びとする個性だけれど、そんな凄まじい生まれ持った個性をも最大限に発現させられるプログラムになったのよね」
「そう、この第二段階プログラムではそんな凄まじい個性をも満足させられるのだ。女性の中には男性の凶暴な性格や暴力に快感を覚えるタイプが相当数居る。そしてそれはその女性にとって生きる気力にもアルツハイマーの治療にも最大限の威力を発揮する。時には超男性を振り向かせようと自虐行為や自殺までする。そんな女性をこのプログラムは遺伝子から見つけ出し、このY性染色体が一つ多い超男性に出会えるようにしてやるというだけのことだ。」
「需要と供給の絶妙なバランスで全ての人が生まれ持った個性どうりに幸福に人生をまっとうできるのね」
「そういうことだ。他の異なる個性の個体との接触によるストレスを中心に、必要悪というか最終的には自己解決できる程度のストレスを定期的に与えてあげて真の達成感、真の幸福感を得られるように組んだ究極のプログラムなのだ」
「本人は自由に生きて居るとしか感じないまでの自然なプログラムなのよね」
「これが真の自由さ」