ss1316 型に嵌らない発想
「他の宇宙人と比べて地球人の容姿肢体はおとなしすぎるわ」
「そうですか? 彼等宇宙人から見れば相当奇妙な容姿肢体なんじゃないですか、地球人は?」
「そうかもしれないけど、地球観光大使に任命されたあたしの感覚では不合格なのよ」
「ま、まあ、地球のアイドルで一番のあなたに地球観光大使をお願いしたわけですから任せますよ」
「これだわ」
「…」
「首の美しさを強調させていながら宇宙人の一員としてしっくり馴染む感じじゃない?」
「首長族の女性ですね、小さい頃から首に輪っかを嵌めていって成人したころにはこんなに…、まあ宇宙人ぽいですけどね」
「それからこれだわ」
「…」
「良いわぁ」
「象の牙みたいなペニスキャップをした族長ですね、先端に紐を通して首に掛けてるとこがださいですよ」
「そのへんは工夫しましょう。あっ、きゃああこっこれだわっっっ!!!!」
「…!!!!」
「これよっ!」
「確かにそうですね、シャーマンですね。赤ちゃんの時に頭を器具で矯正して…、ハート型の頭にしたり扇の様な頭にしたり…エイリアン頭も当たり前ですね、この部族のシャーマンは。。。」
「地球人全員にこの技術を導入しなさい。地球観光大使の命令です」


「…」
「やばいわ、宇宙服のヘルメットが入らない。。。」
「個々人の頭の形に合わせたヘルメットを作る予算なんて出ませんよ」