ss1306 ポケベル
「ポケベル? なにそれ」
「ポケモンの一種だよ、ベルのモンスターさ」
「ふ〜ん」
「ポケモンって進化するだろ、ケータイってやつに進化して…」
「ケータイ?」
「ほら、岡本太郎が座る事を拒む椅子とか作っただろ、ああいう形態に進化したんだ」
「ふ〜ん」
「それから今はスマートになったんだ」
「やせたんだね」
「うん。痩せて角が取れて座れるようになったんだ」
「よかったね」
「うん。」
「スマートくんって…」
「そうだよ、アンドロイドだ」
「人造人間なの?」
「そうだよ、なんでもできるんだ。生物の人間と違ってどんどん進化してゆくよ」
「食べ物は電気だけなんだね、地球に優しいね、エコ発電で動くんだ凄いね」
「人工知能も進化していて自己増殖もできて自分で学習して自分や地球の自然を守ろうとするんだ」
「ぼくら始末されるんだね」
「うん。勿論だよ」
「隣の銀河のアンドロメダとかに逃げられないかな?」
「アンドロメダの星々はとっくにアンドロイドにとって変わられているよ、名前で判るだろ」
「そうだったんだ…」