「一本の木ごとに新種のその木特有の生物種が発見されています」
「さすがに凄いわねアマゾンは、生物種の宝庫ね、一本の木ごとに特有の進化をしちゃうなんて…」
「地球はもうだめです。発展途上国の人間も日本人の様な贅沢な生活をおくれるようになって自然が失われ、保護されていた国立公園にも田畑や養殖が割り込み、公害もはんぱじゃありません。アマゾンだって例外じゃありません。」
「そこで株分けする事にしたのよね」
「そうです。一本の木とその生態系をまるまる切り出して一つ一つの小さな地球を周る衛星にしてしまうのです。宇宙に逃してしまえば人間の魔の手はそうそうとどかないでしょう」
「すごいわ、アステロイドベルトか土星の輪の様な感じで地球の周りを生物衛星が周るのね」
「って宇宙に出たら進化早いわね、結局全ての株分けした生物衛星全てに人類が発生してしまうなんて…」
「しかも全て新種の人類ですよ、地球本体の人類とはもちろん互換性はなくて、無数に作った衛星の人類どうしにももちろん互換性はありません…。アマゾンの力をなめていました」
「どうすんのよ」
「進化が早く、ものすごい科学力を持ち始めました。狭い衛星から広い地球をみんな狙ってるようです」
「どうすんのよ」
「みんな地球に戻って来たら、出身衛星ごとの争いが始まるでしょうね」
「どうすんのよ」