「拡張現実技術も二段階目に入ったか」
「ええ、人間の欲望を増長させる方向で進化させてみました」
「おお素晴らしい、実際にはちっちゃいちんちんもおっきく見栄をはらせてみせることが出来る様になったんだな」
「ええ、知ってます。博士のはちっちゃすぎて遠目には女の子だと間違うくらいでしたものね」
「あのね」
「そんなことより女性願望も有ったのですか?」
「ああ、この爆乳の事か?」
「わたしは乳は少女のぷっくら程度が好きなんじゃが、爆乳になる事により肩への負担や行動の制限、栄養の流れによる脳の低下が有るかどうか調べようと思ってな」
「またまた〜」
「…」
「でも、二段階目に入ったAR(Augmented Reality:拡張現実)凄いですよね、自分の脳と拡張したデジタルで作った情報による現実が繋がって、爆乳の重さや感覚触覚その影響まで感じ取れる様になったんですものね」
「あれ、君の持ってる赤い紙はなんだい?」
「あ、政府の事業仕分けでこの研究打ち切りになるそうです」
「そんなあ」
「技術、着眼点は素晴らしいと私は思うんですが、やはり博士の人格が…」
「も、もう少しこの巨ちんと爆乳のままでいさせてくれ」
「…」