「生まれ付きの個性というのを伸ばせたら幸せだろうな」
「そうね、特にここ日本の教育って基本的に画一的で個性を伸ばすという方向には向いてないわ」
「多かれ少なかれ他の国だってそうさ、遺伝子情報に乗っ取った人生を人はまっとうすべきだと思うんだ」
「そうよね、A型の親にB型の子供が生まれた場合、子供は物凄いストレスをかかえると言われているわよね」
「うん、子供もそうだけど親もそうさ。いや、でも、子供の場合はトラウマとして残ってしまうからな…」
「シマウマの白いとこを黄色くしたらトラウマよね」
「う、うんまあね… B型の人は文明が有るところじゃないと生存していけないと言われているけど、原始人と同じ血液型のゼロ型、O型はちょっとでも自然の生活に戻れるきっかけを与えてあげるとすぐに物凄く元気になって野性的な生活に馴染んでしまう。まあ血液型で分類するのが判り易いから言ったけど、白血球の型や血小板の型、リンパの型、免疫の型それぞれに個性があるんだ」
「その個性に沿った環境、衣食住、職業を与えてあげたら絶対にこの世から自殺者なんて居なくなるわよね」
「そうだ、これからは出来合いの社会に自分を適応させるんじゃなくて、自分の方に環境を合わせるんだ!」
「あれ? どうして?」
「A型の親にB型の子供の組合せで良いのかって?」
「そうだよ」
「アインシュタインが左利きだったけど、右利き社会で暮らしたために右で字を書く事を強要されたために脳梁が肥大化して天才になったのよ」
「あっ」
「ベートーベンなんか妻からの虐待があってはじめて大成したのよ」
「たしかに…」
こうして地球は超ストレス社会、超トラウマ社会を選択し、宇宙でも屈指の優秀な宇宙人に育って行きました。おしまい。