「犬のおしり?」
「献血だってば」
「って、あんたの体にしがみ付いている吸血コウモリやヒルにあんたの血をあげてんの!?」
「ええ、もうくらくらよ、だからデブのあなたにも献血を頼んでるのよ」
「まさかあんたの新しいペットって吸血コウモリやヒルの事だったの!?」
「蚊も居るわよ見落とさないでよ」
「あ、ニュースで聞いて知ってるわよ、彼ら血を吸うのと同時に麻薬物質も注入するようになったったって。吸血コウモリやヒルや蚊は、自分の唾液に相手の血を固まらせない様にする物質があるけど、それに混ぜて麻薬物質も含む様になったったってニュースで聞いたわよっ!」
「そう、その麻薬が最高なのよ、あなたも試してみなさいよ」
「ばかな事いってないで振り解きなさい!!!! 死んじゃうわよ」
「だめ、一度体験しちゃうともう抜け出せないのよ」
「ありがとう。あんたのおかげで今は麻薬から立ち直るための施設に入っているのよ。なかなか苦しいけど死ぬよりは良いからね。今日はあんた見舞いに来てくれたのよね? なんかあんたげっそりやせているけど、あんなにデブだったのにどうしたの?」
「彼氏が出来たのよ」
「えっあんたに? あ、ごめんなさい。それで痩せようとしているのね」
「いえ、太ってるあたしに惚れたようなんだけど、ルーマニアから来てる外人さんなんだけど… なんかキスすると物凄く気持ち良くなるのよ、そして目が覚めたらこんな体に…」
「ルーマニア!? だめ、あんたその男はドラキュラよ!」