「男女で進化の仕方がこうも分岐してしまうとは…」
「そうね、神様のマイブームかしら? でも便利に進化しているわ」
「そうか? その足変だぞ」
「いいの、このかかとから真っ直ぐ下に出た突起の様な新しい指の事でしょ?」
「そうだよ、変だよ」
「これ物凄い便利なのよ。ハイヒールのヒール部分を空洞にしてこの新しい指を差し込むのよ。安定して不用意に脱げたりしなくなるのよ。ハイヒールで激しく踊れたりもするのよ。」
「…」
「それより何その胸、乳首が無くなってるじゃない?」
「これこそ進化だよ、不要な物は消えるんだよ、トカゲの足が消えてヘビに進化した様にね、男にとって乳首は不要だ」
「まあ確かにそうだけど、なんか奇妙よ」
「だから、きみの足ほどじゃないよ」
「あら、大変あなた、ちんちんも無くなってるわよ」
「内蔵型になったんだよ、必要な時にほら、にゅにゅにゅ〜と」
「きもっ! エイリアンみたい」
「でもこれでちんちんの位置を直したりしなくて済むし、ぷらぷらしないし、野球のボールが当たってもそれほど痛くなくなったんだ」
「…」
「きみのおっぱいも」
「そうよ、収縮する様に進化したのよ、赤ちゃんやイケメンの男を見た時だけ大きくなるのよ、普段は邪魔だからね」
「今、小さいという事は…」
「そういう事よ」
「でもきみはいつまで経っても綺麗だね」
「うふっそうでしょ、実は自由に偏光反射する様に肌も進化したのよ、モルフォ蝶のようにね。だからしわも隠せるし色白にも錯覚させられるのよ、部分的に色も描けるし化粧代が浮いて大助かりだわ」
「…、じゃ本来のきみは………。。。」