ss1265 麻酔
「さぼってんじゃねえよ」
「いや、そういうわけじゃ… 最近またお絵描きが面白くて… 小説短編だから毎日更新は可能ではあるんだけど…」
「体が二つ有れば良いなんて言うんじゃねえぞ、片手で頑張ってる人だって居るんだからな」
「確かに、いや〜でも、超能力とかで両方共うまく連載できないものかなぁ」
「超能力? 神通力の事だな」
「そうだよ神通力だよ、なんとか授けてくれないかい? 神様」
「いいよ」
「あらあっさり、じゃ頼むよ」
「ほれ」
「あいたたたたたたー 痛ってぇー」
「どうだ、痛いだろ、産みの苦しみを1.5倍にしてやった」
「これは神通力じゃなくて、陣痛じゃないか!!」
「そうだよ、痛みというのは快楽の裏返しで重要なものなんだ、有り難く頂きたまえ」
「あ、行っちゃった。。。」
「まあ確かに、苦労して作った絵や小説はうまく出来上がると達成感とかをくれるからな、しかし陣痛って痛いなぁ… 1.5倍かぁ」
「やばい」
「あ、神様、また出た」
「やばいぞ、逆子だ、しかも臍の緒が首に巻き付いておる」
「え、次のわたしの作品は難産だという事ですか?」
「うむ、帝王切開しかあるまい」


「あれ? わたしこんな作品作ったっけ? なんか逆転の発想でひねくれてて面白いけど」
「覚えておらんのか、陣痛力を授けてやっただろう?」
「あ、でも、帝王切開だったから、麻酔効いてたから」
「あ」