「一滴の血液から万能幹細胞が作れる様になったのね」
「しかも今までの半分、三週間で出来る様になったわ」
「血球を使って特殊なウイルスを利用して成功する確立も飛躍的に上がったのね」
「これはもう確実に琥珀に閉じ込められた蚊のお腹から太古の昔の生物を蘇らせる事が可能になったわ」
「そうね、恐竜とかマンモスとか人間が絶滅させたドードーとか、一滴の血液で再生可能だわ、蚊、様様ね」
「これは… やはり宇宙人。地球に来ていたのね、明らかに太古の生物じゃないわ」
「ずいぶん昔から来ていたのね、いままで琥珀に閉じ込められた蚊のお腹の血の研究なんて皆無なくらいしてなかったから、宝物だらけだけど、地球以外の生物とはね、しかもかなり知能の高い宇宙人。再生してみる?」
「なんでこの宇宙人地球からいなくなっちゃったのかしら」
「単純に自分の星に帰っただけじゃないの?」
「再生したらこの宇宙人、あたしたち地球人に対してどういう行動をとるのかしら?」
「ま、知能が高い生物は平和な感覚を持っているものよ」
「う〜ん、ま、あたしは今の刺激の無い生活が面白くないから宇宙人を再生するのに賛成よ」
「じゃあたしも、再生GO!」
《あ、どうも、再生してくれてありがとう。うちうじんです。》
「…、あんたずいぶん軽いわね、それに地球人にそっくり」
《はいー、ぼくの遺伝子に刻まれた記憶によるとぼくの母星は寿命で爆発した太陽と共に消えたようです。そしてこの地球に来たのですが、微妙に星の成分が体に合わなくて絶滅したようです。》
「もしかして、あんたあたしら地球人を作った?」
《当ったりー、ぼくら人数が少なかったし絶滅前にぼくらに似せた生物を残したくて地球上の生物を遺伝子操作して作りました。とさ。》
「あんたあたしらより能力高いと思ったけど、地球人と変わらないわね」
《ええ、ぼくらとまったく同じ能力にまでする事に成功しますたよっと。》
「ふ〜ん、じゃ、あんた、研究対象として面白くないわね、地球人とまったく同じじゃ、それになんかむかつく」
《あ、待って…》
「あんたに合わせた微妙に違う大気や水を維持するのに莫大な金がかかるのよ、だからそういう事で」
《ぎゃ〜、ぼくはきみらを作った神様なのにぃ〜》
「いけめんでしぶかったら考えたけど」
「NG!」