ss1239 好感度カメラ
「好感度カメラ?」
「そう、高感度じゃなくて好感度を上げる事の出来るカメラだ」
「恋愛にもビジネスにも活用出来るって事なの?」
「そう、それだけじゃなくて、人間以外の生物にも効果が有るんだ」
「どういう事?」
「人間の方に強制的にメガネにこの技術を仕込んでかけさせるんだけれど、そうすると他生物の絶滅が防げるんだ。山から下りて来た他生物が畑を荒らしても、好感度が上がっているために寛大な気持ちになって許してあげられるんだ」
「って、クマやオオカミに子供やかみさん殺されてるけど…、にやにやしてるわね」
「凄い効果だろ、これで地球上でもう絶滅する生物は居なくなる」
「…、だからさ、子供やかみさんが」
「だから、寛大になってるんだって。気にしない気にしない」
「あ」
「あ~あ、宇宙人攻めて来たね、インベーダータイプの」
「でも弱っちい宇宙人やん。戦えば地球人の方が勝って逆に奴等の星を手に入れられるわよ」
「このメガネは地球の他生物を救うための最終手段で作られたもので一度かけたら外せないんだよ、顔に融合してしまっている」
「あ」
「あ~あ、宇宙人、地球人以外の他生物も排除しだしたね」
「メガネをかけた意味無くなっちゃったじゃない!」

「あれ」
「あれれ」
「彼ら前線で地球を駆逐している宇宙人に対して後から来た宇宙人が強制的にメガネをかけさせてる」
「これは…」
「好感度カメラね、助かったわ」