「モンスター?」
「小中学生の親で学校に理不尽な要求をする人たちの事?」
「ポケモンのスターとか?」
「あなたたちね、SFといえばモンスターでしょ、SF小説といえばモンスターを出さないといけないのよ」
「あ、なるほどね」
「アナル?」
「そう、肛門からこの錠剤を入れるとモンスターになれるのよ」
「うわっすご〜い、見る見るモンスターになってゆく」
「なんか奇妙なモンスターね、でもみんな同じタイプのモンスターになるだけじゃない?」
「このモンスターは宇宙史上最悪のモンスターなのよ、『ヒト』と言って、地球という星の自分達以外の細菌やウイルスを含む全ての生物をホロコーストした凄まじいモンスターなのよ」
「きゃ〜こわいよ〜」
「しっかし奇妙なデザインのモンスターだよな」
「モンスターというのは奇妙が基本だからいいのよ」
「この『ヒト』になった段階でまた肛門からこの錠剤を入れるとどうなるのかな?」
「さあ、やってみたら?」
「うん、」
「あれ?」
「面白くもなんともない平凡な宇宙生物になっちゃったよ」
「あら、あなたそれは『ヒト』が滅ぼした地球に生息していた生物の一種よ」
「この錠剤すごいね、たぶんほんもののモンスターの地球の『ヒト』にも効くんじゃないか?」
「よし! 地球を救え! 68億個の錠剤は準備出来たぞ!!」