「ペニスの王子様? あのコートがあってボールを打つやつ?」
「そうよ、玉が決め手なの」
「エース級の種牛くんの事ね」
「そうよ、いけ面で足が長くてきらきら歯が光ってなければ種牛くんにはなれないわ」
「味は関係無いの?」
「装飾品にするのが目的よ、ほら、壁から上半身が出てるやつとか」
「地球に観光に来た宇宙人に売り付けるのね」
「そうよ、琥珀やガラスに閉じ込めた美少年もよく売れるわ」
「琥珀の美少年が突出して売れ出したわね」
「そうね、この琥珀は羊水を研究して人工的に作った琥珀で、実はこの美少年まだ生きて居るのよ!」
「えっ!!!!」
「琥珀を大根おろしで磨り下したり、ミキサーに入れたりしておいしくいただいているようなのよ」
「結局保存食として売れているのね、あら、いつのまに賞味期限まで…」
「この琥珀羊水凄いのよ、栄養から新陳代謝の助けから老廃物の処理浄化までやってのけるの、だからこの琥珀羊水の中で一生を全とう出来るのよ」
「それで賞味期限があるのね」
「もちろん冷凍すれば飛躍的に賞味期限は伸びるわよ、徐々に解凍すれば冷凍金魚のように新鮮に復活するわよ」
「素適! あたしも一つ買っとこうかな… 高い。。。」
「あたしは冷凍保存用と観賞用で二つ買ったわ」
「ちっ」
「じいさんになったらあげようか?」
「いるか!」