ss1218 体液軍人
「体液でどこの星の生物かという事が判るんだな」
「そうだよ、アミノ酸の左型・右型、遺伝子の右巻き・左巻きでおおまかに星系ごとに分類した後、その星系内でどの星出身の生物かを特定するには体液の成分を分析するのが一番だよ」
「そうだよね、どの星の生物も自分の生まれた星の海の成分をずっと保持したまま生きて居るものね、この地球という星のヒトという生物も海から陸に上がって、そして宇宙で暮らす様になってもまだまだずっと自分の母星の海の成分を維持しているものね」
「しっかし無駄だよね、この地球という星のヒトという生物も宇宙で暮らすのにどうして塩や鉱物混じりの体液が必要なんだって思ってる筈だよ、わざわざそういう成分が入っている食物を食べないといけないし、わざわざ母星から取り寄せてまでね」
「星系内ではどの星の生物も基本は同じ遺伝子構造なんだからなんとかならないものかしらん?」
「星系内生物同士で体液をシャッフルするとか? そうすれば星系内で食べ物が統一される」
「それも良いけど、各星の特殊な成分まで内包させないといけないから統一食物を作るのが大変かもよ」
「そっか、じゃ、体液が真水ってのはどう? 宇宙じゅうにある氷からすぐに精製出来るよ、真水に合わせて遺伝子の方を変えればいいんだよ」
「そうだね、それが良いね、どうせならその真水も完璧な水の超純水にしようよ、そうすれば常に体液は綺麗で濾過装置の腎臓とかもいらなくなるよ」
「どの星の出身生物も超純水だけ飲めば良いなんて素適だね」
「性格も純になって宇宙戦争とかも無くなるかもね」

 ちょっとホモけのある宇宙平和を望む体液軍人のおしゃべりでした。