「この子今日も暴れているわね」
「ええ、荒れるぎーですから」
「地球人は食べると美味しいんだけど、ときどきアレルギーが出てしまうのよね、この子の様に」
「でも地球人を避けて食べればアレルギー反応は出ないんだから残せば良いのに…」
「アレルギー患者が美味しいと思うものに限ってアレルギー反応が出るものなのよ、でも良いんじゃない? 死ぬほどのアレルギー反応じゃないし、むしろこの子は荒れるぎーの状態を楽しんでいるわ」
「地球人は地球上の生きものを全て絶滅させた凄まじい戦闘民族よ、だから食べると暴れるっていう症状が出てしまうのよ」
「じゃ、おとなしくてやさしい女神の星の金星人を食べさせれば症状が薄れてゆくんじゃないの?」
「ええ、そうなのよ、それをこの子に勧めて昨日からデザートとして食べさせているわ、効果覿面なのよ」
「デザートだからって女神たちを生で食べさせているの! きゃっ怖い、引き裂いてダンテみたいに食べているじゃない」
「あ、今気付いたわ、金星人で地球人の毒を中和しているんじゃなくて、金星人が泣き叫ぶのを楽しんで満足してアレルギーが治まっていたのね…」
「これは教育上良くないわよ」
「そうね、ここは毒を以って毒を制すよ、戦闘民族の地球人よりさらに強力な戦闘の星のマーズ、火星人を食べさせるのよ」
「そんな事して大丈夫?」
「金星人のこんな食べ方やめさせないといけないわ、さあ火星人の串刺しが焼けたわ」
「なんで地球人の隣に盛り付けるのよ、あ、大変地球人の髪の毛が金色に輝き出したわ、伝説の食べ物スーパー地球人になっちゃったじゃない!!」
「あ、だめっ食べちゃ!!!!!」