「アキバで売ってる最新型のメイドロボットって、顔の表情が変わってリアルだな」
「うん、顔の筋肉を研究して再現しているんだろうけど、これだけリアルだとちょっと怖いよな」
「うん、怖い。気持ち悪い。」
「あ、リアルさを除いたアニメ顔のロボットも売ってるじゃないか。こっちの方が喜怒哀楽のパターンが決まってて単調だけど怖さは無いぞ」
「ほんとだ、値段も安い。でも顔がまんがだからデフォルメしてるから目が巨大だな、小型のメイドロボットなら良いけど人間と同じサイズのはちょっと…」
「うん、メイド仕事には向かないかも」
「うおっ、こ、これは!!」
「凄いな、顔がスロットルになっている。三ツ顔の大魔人とか、怪物くんってとこかな?」
「良いねこれ、ロボットって割り切ってるし、手に持っている星のステッキを引くと回るんだな、何が出るかわくわくするよ」
「うん、これを買って行こう」
「おかえりなさいませ、ご主人様。今日のスロットルステッキを引いてください」
「うむ」
『からからからからからから』
「お、笑顔が三つ並んだぞ、凄い今日は機嫌が良いんだね、よろしく頼むよ」
「おかえりなさいませ、ご主人様。スロットルステッキを引いてください」
「うむ」
『からからからからからから』
「んん、今日は怒り顔と泣き顔と楽しい顔か… ばらばらだけどどうなるんだ? 同時には作動しないよな、多重人格になるのかな?」
『ぐう〜んぐう〜ん』
「え?」
『ぐう〜んぐう〜ん… プスッ』
「えっ、あ、 固まった」
『ピー』
「あ、画面に字が出てきた。なになに、精神に障害を帰したのでカウンセリングに連れて行けだって!? ばかやろう」