ss1202 接触
 女性は自分の体に接触し、安心する。
 そういう生きものなのだ。
 頬にそっと優しく触れる。
 髪をゆっくり華麗に撫でる。
 腕、脚をクリームを塗るようにまったりと摩る。
 舌で唇を均等に湿らすように回転を加えながら舐める。
 胸の匂いを呼吸とともにそっと嗅ぐ。
 その仕草は女性特有のものだ。
 自己を癒しているのだろうか。
 しかし、今日のその女の触手は違った。
 恥部を中心に激しく弄るではないか。
 だが、女性特有の繊細な動きだ。
 その女は一生男を必要としない。