男らしい男が話しかけた。 「お前つまらない男だなあ」 「…」 「女性の中には男に興味を示さず、一生セックス無しでも平気なのが、普通にいっぱいいるそうだけど、男のお前もそんな感じだな」 「…」 「…」 「そんなことないよ、夢中になれるような女性がいないんだよ」 「そうか、まっ、がんばれよ」 「しまった。今夜もやってしまった」 彼の場合、夢中になれる女性は文字どうり夢の中にいた。