ss1103 ほもだち
「オーケストラみたいですね」
「そうね、細胞は色々な形に分化して色々な音色を奏でているわ」
「完成されたハーモニーですね」
「一人でも演奏を間違えたらすぐわかってしまうわ、つまり病気とか癌になってしまう」
「まあ、そうですね、そういう事もありますね」
「完成されたものも美しくて何度でも聴きたいけれど、まあ飽きるという事はないけれど、他の楽曲も幾つかはさんで聴いてみたいと思わない?」
「それはそうですが、細胞でそんな事が出来るのですか?」
「それが出来る様になって来たのよ、実は今自分の細胞で実験している最中なの」
「きゃっ! 先生、少女になってゆくじゃないですか!!!! まあかわいらしい」
「そうなの〜 細胞の位置を自分の意思で変えられちゃうのよ、しわを取ってぴんと張らす事なんて簡単な事なのよ」
「少女にしては大きいですね」
「ええ、細胞数は変えられないからね、後ろにこぶとして押し込めれば背を縮ませる事も可能だけれど、正面だけかわいいってのも変でしょ?」
「あ、やだみるみるいけめんの少年になってゆくわ」
「凄いでしょ、ほら、かわいいちんちんも作れちゃうのよ。男は女をホルモンで改造されて作られるものだから女であるわたしたちはこの細胞移動の技術で男になる事も可能なのよ」
「やだ先生あたしもいけめんの少年になりたい〜」
「うふふ、そう言うと思ってあなたに見せたのよ、わたしたち良い関係になりそうね」