ss1102 対等
「きみとぼくは対等な関係ではない」
「え? 同じ人間ではないですか」
「きみ達の星のアメリカ人と日本人程度の差と考えてもらっては困る。人間と虫ほどの違いが有ると考えてもらいたい」
「それであなたたちの地球へのインベーダー行為を正当化しようとしているのですね?」
「いや、実際に本当の事を言っているのだ。きみたちのレベルに合わせてこうして翻訳機で話しているのも、ぼくにとっては低レベルでまどろっこしい事なのだ。ただちょっと理解してもらおうと思って無理して下って来てあげているのだ」
「…、そ、そうですか、でもわたしたちがあなたたちから見て虫程度としても、身体的には同程度の大きさで外見もけっこう似ていますよ」
「外見など問題ではない。知能レベルが違い過ぎるのだ。だからぼくはきみ達を虫のように潰しても、欲望のままにどんなひどい殺し方をしても罪にはならない。きみ達が犬や猫やクジラなんかを虐待して殺すと罪になるようだが、きみとぼくはそんなレベルの違いではなく、人間と虫ほどの違いなのだ」
「…、ん〜んとそれでどうして? 外見など問題としていないのでしょう?」
「いいから美少女を差し出せ」
「わたしたちの昔話にもいっぱいありますよ、神様や魔物がいけにえに美少女を差し出せっていうの」
「いいから美少女を差し出せ」
「美少女でないといけないのですね」
「あたりまえだ」