ss1101 地球警察予備隊
「地球警察予備隊?」
「そうだよ、正式にはそう呼ぶんだ。地球自衛隊の事だよ。インベーダーが攻めて来た時のみ発動する機関だよ」
「地球のほうから攻めて行ってはいけないの?」
「うん、そうだよ。この銀河には圧倒的に強い、科学力抜群の星が幾つか有ってインベーダー行為を監視しているんだ。その星の人たちに地球人のインベーダー行為が発覚したら、一気に地球は自由を奪われ管理監視される星になってしまう」
「ふ〜ん、だからと言って地球がインベーダー行為をされても守ってくれる保障もないから地球警察予備隊を作ったんだね」
「そういう事だよ」
「でももう何世紀も宇宙人が攻めて来ていないようだね、ふだんはその地球警察予備隊は何をしているの?」
「それは… 宇宙でお祭りが有ったりした時に大道具屋として活躍したり、太陽風とかで災害が起きた時に人命救助活動したり、お年寄りの施設や子供の施設を回って戦隊ヒーローにふんして安全生活の指導をしたりとか色々さ」
「…、本来の崇高な仕事とはかけはなれた下請け雑用の情けない仕事をしているんだね、せっかく地球を防衛するという素晴らしい職業に就いたのに、隊員たちは不満だろうね」
「そこでだよ、君を呼んだのは。君はすぐお隣のアンドロメダの宇宙人だろう? お隣の銀河からのインベーダー行為監視は甘いところがあるんだ。頼むよ、攻めて来てくれないか?」
「あなた地球警察予備隊なのですね?」
「はい」
「いいですよ、本気でインベーダーしてあげますよ」
「え…」