「移動式の電波望遠鏡がいっぱいあるわね」
「そう、これらを色々な配置にして目的の星域からや宇宙の果てからの超巨大な電波望遠鏡にしているんだ」
「宇宙からのメッセージを拾おうとしているのね」
「そう、宇宙からのメッセージだ」
「どう? 成果は」
「あったよ」
「えっ!?」
「高精度の超巨大な電波望遠鏡で宇宙の外からのメッセージの受信に成功したんだ」
「まあ、宇宙を通り越して?」
「うん、どうやらこの宇宙にはぼくたち以外の高等生物はいないようなんだ」
「宇宙外には居るのね!!!!」
「そうなんだけどそれが…」
「なによ、もったいぶらないでどんな内容なのか教えなさいよ」
「それが… どうやらぼくらと同じような文明なんだ。いや、というか同じようだ」
「どういう事?」
「つまり、たまねぎ状に宇宙が連なっているようなんだ」
「まあ、宇宙外に超超巨大なあたしたちが… そしてその上にも… そしてその…」
「ほら、たまたま見付けたんだ」
「こっこれは!」
「ちっちゃいだろ、宇宙なんだ。この中にちっちゃくなる方向にたまねぎ状に宇宙が連なっている」
「まあ、これをつぶしたら…」
「もちろんぼくらの宇宙も同時に消えるだろう」