ss1085 生体膜3
「長頭? くちばし? うろこ? 水掻き? ひれ?」
「あなた、人間じゃなくなって来ていわるよ」
「そうなのよ、体の表層を支配されてから色々な生物や宇宙人みたいのにさせられて遊ばれているわ」
「血管や神経も通っちゃているから本体のあなたの体にも影響させられるのね、骨とかも変形しちゃっているじゃない」
「やだ、本当に人間じゃないものに変えられてしまいだしたのね」
「どうするのよ」
「もうどうでもいいわよ、なるようにしかならないわ」
「あなたその言い方、表情…」
「ばれた? 脳神経もわたしたちがこの人間を支配しはじめたのよ」
「…、あたしの友達は…」
「あなたもわたしたちの友達にしてあげるわよ、心配しないで」
「あなたたち! 胞子が!!!!!」
「そうよ、世界中の人間や生物をわたしたちの友達にしてあげるわ」
「やめて〜 それは友達じゃなくて身も心も乗っ取るという事よ」
「ちがうわよ、わたしたちの中の一つの細胞になるというだけなのよ、だから友達よ」
「…」