「ゲル」
「ええ、ゲルも進化したものね、細胞性粘菌が進化して、人間と共生してくれるようになったのよね」
「人間の皮膚の老廃物をエサとして提供する代わりに服とかになってくれるのよね、至れり尽せりだわ」
「垢を食べてくれるからお風呂に入らなくて済むし、あたしら人間の気分を察知してくれて普段着からドレス、パジャマにだって変形してくれるなんて本当に便利な生物だわ」
「最近はもっと大喰らいのゲルも登場したって聞いたわよ」
「…、ええ、知っているわ、おしっこやうんちまで食べてくれちゃうのが現れたのよね。実はもうそのタイプのゲルをあたし共生相手にしてみたの…」
「どう?」
「おしっこやうんちをしているって実感がないくらいに素早く処理してくれちゃうのよ」
「まあ、餓えているのね」
「なんかそれが凄いのよ、パンティーに変身してくれているゲルがあたしの尿道から膀胱へ、肛門から大腸にまで入り込んできて処理してくれちゃうのよ、だからおしっこやうんちが溜まって来たっていう感覚すらないわ」
「まあ、良いじゃない」
「あなた、そういえば便秘だったわよね、このゲルはどんどん増えるから分裂した子をあげるわ」
「まあ嬉しい。肛門とかから入って来てくれるのね、出たり入ったりしてくれるの?」
「…」