ss1078 テレパシー
「何?」
「だから、テレパシーだよ」
「そうやっててれる事がテレパシーというのね」
「そうだよ、昔は電話会社がテレホーダイとかいうサービスまでやっていたんだよ」
「てれまくりね、なにが楽しいの?」
「はにかむとかわいいってもてるじゃないか」
「そんなのもあったわね、でももうきもいわよ」
「テレポーテーションっていうのもあるよ」
「わかるわよ、てれながらポーとするのね、かわいい娘がやればあんたなんかいちころね」
「そ、そうだよきみでいいよ、やってみてよ」
「まあ、ほんと? あたしかわいいものね、じゃ、やってみるわね、うふふ」

「あっ消えた!」
『いや〜んここどこよ』
「あれっ? 声だけが聞えるよ、頭の中に直接…」
『なんとかしてよ』
「って言われても… さあ、こっちだ、ぼくの胸に飛び込んでおいで! そう念じれば戻れるんだ、たぶん」
『行くわよ!』
「ひでぶっ!!!!」
『きゃああ〜 あたし彼の胸の中から出て来ちゃったわ!』
「帰って来れて良かったね、さようなら… うぐっ」
『きゃああ〜 逝かないで〜』