「深海魚の多くは体の小さいものまで物凄い長寿なんですって?」
「そのようよ、冷たくてあまり動かないから新陳代謝がゆっくりで、平気で200年とか生きるようよ」
「象や亀や百年生きるムカシトカゲとかで驚いてなんていられないわね」
「200年ですものね、でも、半分冬眠しているような生活で200年じっとずっと生きるってどうなのかしら…」
「そうよね、楽しい事や苦しい事があってこそ生きて居るって事じゃないかしら、深海では何十年も自分の仲間と巡り会う事がなかったり、エサらしいエサに巡り遭う事もなかなか無いようよ」
「200年生きても凝縮した2年とあまり変わらないようね」
「人間でもそういう人って居るわよね、そういう人は深海に住ませてはどうかしら?」
「おもしろい考えね、活動量に合わせて水面から深海まで住み分けるのよ」
「活動量の多い人でも眠っている時や老人になって活動量が落ちたら深海に移動するのよ、そうすれば長生き出来るわ」
「水面から深海まで行ったり来たりするって… マッコウクジラみたいね、だからマッコウクジラって長寿なのかしら…」
「とにかくこれからは階層時代よ、水圧の問題も丸い部屋で解決しているし、わざわざ宇宙に進出する事は無いわ」
「そうね、寿命もコントロール出来るんなら海こそ人類の新天地だわ、階層を旅すれば色んなライフスタイルの人に会えて楽しいかもよ」