「今日は星人式だな」
「ええ、そうね、あたしたち地球人もやっと地球星人として認められたのね」
「いろんな星の異星人が祝福に来てくれているな」
「やっぱり星人の先輩の各星の異星人は落ち着きや威厳が違うわね、長い事星人をやっているからだわね」
「なんでも星人から聖人になる儀式もあるそうだよ」
「まあ、あたしたちがそうなるにはそうとう先ね」
「しかし、後どれだけ地球からは地球星人を星人させる事が出来るんだろう?」
「そうね、かなり地球の生物を幼稚だったあたしたち人間が絶滅させてしまったわ、これからは星人したんだからちゃんと後輩の面倒も見てあげないとね」
「まだまだぼくらは星人したとはいえ幼稚な部分が残っている。他の地球の生物を絶滅させないためにも他の星の先輩星人の元に修業に行かないか?」
「そうね、それは良い考えだわ」
「きみたち、我々の星に弟子入りだって?」
「はい、お願いします」
「そんな前例は宇宙にはないよ、最初に星人式を迎えた者がその星を支配するんだ」
「そんな、あたしたちも将来は聖人になりたいんです」
「聖人というのは、完全に同じ星の同胞を絶滅させた日に聖人になれるんだよ、情けは人のためならずだ」
「…」
「…」