ss1044 複眼 |
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「昆虫の複眼の技術をあたしたちの表皮細胞に移植したら凄い事になるんじゃない?」 「そうね、全周視野は勿論、指を狭い所に突っ込むだけで中が見えたり、一つの物を色んな角度から超立体として見れる様になるんでしょうね」 「あたしの彼氏、あたしの隅々まで見たいって言ってたからこの技術を移植してあげようかしら」 「あなたね、でもあなたが望むなら協力してあげるわ」 「嬉しい、お願いするわ」 「妖怪でこういうの居たわよね、目がいっぱい有るやつ」 「…」 「まあ、舌まで複眼でびっしりよ、さあ、あなた隅々まで見せに行ってらっしゃいよ」 「…」 「彼氏、有無を言わさず拉致して来て複眼人間に改造しちゃったから、きょとんとしているわね」 「…」 「画像の情報量が多すぎて脳で処理しきれないんじゃないかしら?」 「…」 「あらあら、舌だけけじゃなくて食道、胃壁、大腸や小腸にまで複眼が…」 「…」 「あの…」 「きもいから、いらない」 「めっ!」