ss1037 絶世の美女
「小人症の人の治療で物凄いものがあるのね」
「そうよ、短い手足を通常の人間の長さにするために、手足の太い骨をのこぎりでぎこぎこ切断するのよ。そして少し離してギブスで固定してその隙間に自然に骨が作られくっつくのを待つのよ」
「物凄い荒療治よね、子供の患者が多いけどみんな凄い顔して痛みに耐えているわ。しかも希望の手足の長さにするには2〜3回別の箇所で時間を置いてやるのよね、いくら正常な手足、身長になりたいからって言って、子供には過酷な治療だわ」
「そうよね、でも、今は小人症の子供だけじゃなくて、正常な大人もこの手足を伸ばす技術を利用する人が居るようよ」
「ああ、サーカスのあの物凄く足の長い人とかかしら?」
「うふふそれもいいわね。でも女の子が多いようよ、ほら、あの娘この技術を利用したそうよ。こんにちわ」
「はい、こんにちは」
「あなた、見たところ普通だけど、この骨を伸ばす技術を利用したんですって?」
「ええ、あたし外反拇指家族で足の指が凄く痛かったんだけど… 見て」
「きゃっ!」
「面白いでしょ、ハイヒールのかかとのとがった棒に入り込む様に丈夫な骨を伸ばしたのよ」
「確かに、ハイヒールと同じ形の骨なら足の指先に体重が集中しなくて外反拇指に悩まなくてもすむけど…」
「脚、長く見えるでしょ? うふふ。ハイヒールで陸上競技だって出来ちゃうのよ」
「…」
「…」