ss1035 アイドール
「偶像崇拝を禁止している宗教はいっぱいあるけど… アイドルは必要だよな」
「なんたって、アイドルだよ。人を惹きつけ同じ価値観を持つにはアイドルの力は絶大だよ」
「だよな。だよな。この宇宙を統一制覇するのは科学力や武力なんかじゃない! やはりアイドルの力なんだよ」
「で、各宇宙人に好かれる各宇宙人アイドル製造機だ!!!!」
「素晴らしい! これさえ有れば宇宙は我々のものだ! 早速各宇宙人のアイドルを作って送り付けて、そのアイドルたちをリモコン操作して宇宙を手に入れるぞ!」

「アイドル崇拝の威力は本当に絶大だな、あっという間に宇宙征服出来てしまった」
「うむ、どの宇宙人も我々が送り付けたアイドルドールを神とまであがめ崇拝している」
「しかし、宇宙統一の一人のアイドルって作れないものなのだろうか? そうすれば一人のアイドルドールを操作するだけだから、よりもっと宇宙支配が簡単になるのだが」
「う〜む、宇宙人はみんなかけ離れた姿形性格をしているからなあ…」
「いっその事、今送りつけているアイドルドールを利用して各宇宙人同士の宇宙結婚を促進させてみようか? かけ離れている宇宙人は細胞融合技術を用いれば良い」

「これは… 混ぜ合わせすぎて… 宇宙に棲む人間は全て種的にも統一されたが… モンスターになってしまった…」
「当然、宇宙で一人になったアイドルドール、アイドールも… モンスターだ」