ss1026 重力
「ここは… ちょっとだけ地球より重力が強い星だけど…」
「そうね、この星に移り住んだ地球人はそのほんのちょっとの違いで…」
「ナメクジみたいなのに進化しちゃうとはね」
「や〜ね」
「や〜ね付きのナメクジ人間も居るよ」
「まあるいダンボールハウスね、カタツムリみたいだわ」
「地球の月って地球から毎年少しづつ離れていっていて、その影響で地球の重力は強くなっていっているそうだから、地球の大元の地球人もこんなナメクジ人間になっちゃうのかな」
「まったく何億年先の話よ」
「ま、まあそうだけど」
「この星は重苦しいわ、次の星に行きましょうよ」


「ここは… ちょっとだけ地球より重力が軽い星だけど…」
「そうね、この星に移り住んだ地球人はそのほんのちょっとの違いで…」
「クラゲみたいなのに進化しちゃうとはね」
「つか、昼間のおばけって感じだな、ふらふらぷらぷら…」
「痛っ!」
「やっぱり刺すのか…」
「あら、あたしもなんかふらふらぷらぷら…」
「痛いっ!」
「おお、ぼくもなんかふらふらぷらぷら…」
「なんか、移住星の視察なんてどうでも良くなっちゃったわ」
「うん、ここでふらふらぷらぷら漂っていようよ」