ss1016 アンテナ
「宇宙人といえばアンテナだよな」
「そうね、でも、実際にそんなものが頭に付いていたら超物凄くうざったいわよ」
「そ、そうだな」
「だってオシャレな帽子だってかぶれないし、子供につかまれてちぎれちゃうのが落ちよ」
「そ、そうだな、男のちんちんみたいなもんだろうな、ちんちんは使わない時はぷらぷらして場所とって、けっこううざったいからな」
「ぷ」
「冬眠するクマなんかはちんちんを凍らせないように、カメの頭みたいにちんちんをお腹の中に収納出来るから、宇宙人のアンテナも頭の中に収納出来るといいよな」
「そうね、アンテナなんだから伸び縮み出来て当たり前かもね」

「…」
「なんか最近みんなまわりを気にしなくなったわね」
「ああ、そうだね、みんなアンテナを伸ばしっぱなしだ」
「アンテナの無い人って、あら、もしかしてあたしたちだけ!?」
「実はぼくも…」
「きゃっ! あんたも宇宙人だったのね!!」
「地球人はもうきみだけなんだよ」
「えっ」
「心配しないで、ぼくが守ってあげるよ」
「実はあたしも…」
「きゃっ! きみのアンテナは!!!! きみは宇宙最凶最悪の… あっ」