「陸に上がっても、こうして宇宙に上がっても、あたしたち地球人は地球の海の成分を体液として維持しなければならないのね」
「それは他の星で生まれて進化した宇宙人達だって同じだわよ、金星人なんて金星の海の物凄い体液しているじゃない、出血してあたしたち地球人にかかったら高温と毒成分でいちころよ」
「そうね、金星人ははんぱじゃないわよね、まだ冥王星人の冷たい体液のほうがよいわ」
「っていうかー、なんで母星の海の成分を体液としていつまでもいつまでも維持し続けないといけないのよ!」
「そうよね、食物や飲料で鉄などの鉱物成分や塩分…、さまざまなミネラル成分を一生摂り続けて体の中に海を維持し続けなければならないなんて、無駄過ぎるわよね、一つの動作行動をするのにそんなに複雑な成分なんていらないわ」
「やれば出来るじゃない。海の成分維持から脱出よ、遺伝子操作して体中を円滑油で満たしたわ、激しく摩擦する様な所も無いから一生オイル交換しなくても大丈夫。腎臓も肝臓も必要無くなったわ」
「でも、激しく運動すると体内を回る酸素に引火して焼け死んじゃうわよ、まあ、そんな事をする機会も無いけど」
「人生嫌になったら簡単に焼身自殺出来るって事なのね」
「あ、彼氏とのハードな関係は出来なくなっちゃったのかしら」
「燃え尽きて死ね!」
「良いかも」