ss1009 三歩
「まさか…、人間とひさしい関係にあるニワトリやブタやウシが主役のパラレルワールド、いや、星が有るとわはな」
「そうだな、今来ているこのウシが主役の星では我々は家畜だからこそこそと探検しなければならない。つかまったら食べられてしまうからな」
「うわっやばいウシ星人に見付かった!」
「もうだめだ〜」


「げ、ウシが主役の星に行った連中は全滅らしい。我々ブタが主役の星に来ている者も注意しないとな」
「その通信があだになったぞ!! ブタ星人に見付かった!」
「ぎゃ〜」


「ウシの星に行った探検隊も、ブタの星に行った探検隊も連絡が途絶えたわ…」
「このニワトリが主役の星に来ているあたしたちもやばいわね」
「きゃっ いきなりニワトリ星人が!」
「見付かったけど、来ないわね」
「よく見て、慎重にじわじわ二歩進んで、一旦止まってからまた二歩進んであたしたちに近付いて来ているのよ」
「二歩? まあ、なんでかしら」
「走るわよ!」

「なんで追って来ないのかしら?」
「かれらニワトリ星人は、三歩あるくとあたしたちの事を忘れてしまうのよ」
「…」