ss1008 猿が去る。
「うちの子なかなか立ち歩きしないのよ」
「いいじゃない、それは良いことなのよ」
「どういうこと?」
「体が最初期の柔らかいうちに立ち歩きしちゃうと、がにまたが固定されちゃって大変な人生を送る事になるのよ」
「なんですって、もしかして、あのおまたすかすかのみっともない歩き方する人たちって赤ちゃんの時の早すぎた立ち歩きが原因だったの!?」
「そうよ、そうなのよ。若いうちはまだ良いけど年をとると股間や腰への負担もおおきくなって、歩き辛くなってきて、小さな段差でも躓くようになって簡単に転んで死ぬ様になるんですってよ」
「まあ、よかったわうちの子…、  あっ、だめ、まだ立たないで!!」
「かわいそう、突き倒さなくても良いでしょ」
「だって、この子のためにまだまだはいはいしていてもらわないと」

「それは…」
「はいはい継続ギブスよ」
「あのねえ…」



「おまえ足が長いわりには、物凄く匍匐前進うまいな、おまえは自衛隊のかがみだ」
「はい、母が赤子の時鍛えてくれたものですから」
「でも、宇宙戦争の時代だからあんまし必要ないけどな」
「はい… はいはい」