ss1003 ヒーローヒロインの条件
「ヒーローといえば空を飛ぶもんだ」
「そうよね、それからかっこいい車に乗って活躍するヒーローも、海で活躍するヒーローヒロインも居るわよ」
「そうだな、しかし…」
「そうよね…」
「モグラの様に地底で活躍するヒーローは居ない。」
「そうよね、時々地中にもぐって活躍するっていうのはあるけど、地中がメインのヒーローって居ないわよね」
「地底で活躍するには手足が短くならないといけない」
「そうね」
「目が退化して点みたいになってたり…」
「そうね」
「触覚の様な髭もピンと延びていたり…」
「そうね」
「人間がヒーローとしてそれを目指すと…」
「そうね、あの、あの…、ハダカデバネズミみたいになっちゃうのよね」
「ハダカデバネズミから僕等人間をみたら奇妙な生きものにみえるんだろうけど…」
「もう、そんな事言っている時代じゃないわよ、」
「うん。」
「地球人はもう地底でしか生きられないくらいに地球を汚してしまったからね」
「まあ、地底生活になるという事で、テレビよりもラジオが主流になるから、容姿にそんなに気を使わない様になると思うよ」
「そうね、美声や良い匂いがヒーローヒロインの条件になるわ」