ss0999 へその尾
「へその緒?」
「いいえ、へその尾よ」
「…」
「ほら、こうやって木にも登れるのよ」
「…」
「女王様気取りで鞭にもなるわよ」
「…」
「なんか不満そうね」
「…」
「尾はお尻につけろって? そもそも尾が本当に必要なのかって?」
「ええ」
「そうなの。実はへその緒の機能がメインなのよ。」
「えっ!?。。。」
「つまりね、こういう事なのよ」

「ぎゃあああやめてぇ〜」

「あらあら、おでぶちゃんだったのに、あっという間に干からびちゃったわね」
「きゅ〜」
「他人からあたしに養分を採るのにへその緒をへその尾として残しておいたのよ。こんな時代でしょ?」
「うぐぐ」
「お腹を壊さないかって? 大丈夫よ事前に細かいリサーチをしてあんたに近付いたのよ、胎盤を通さないから血液型は同じじゃないといけないし、赤血球だけじゃなくて白血球から血小板まで調べたわ」
「うごうご」
「そうね、あんたあたしと双子だったわよね、ごめんね」

『にゅるる』

「ぎゃあああやめてぇ〜」

「あ、あうう、あんたもへその尾を残し持っていたのね…」