「地球人は『全開バリバリ』種族と、『カイ・アムロ』種族に分かれて、宇宙に散って、宇宙に二大勢力を誇示している」
「『全開バリバリ』種族?『カイ・アムロ』種族?」
「うん、古代の言葉で今も使われているけど、『全開バリバリ』種族はいつも族行動のヤンキーの事で、『カイ・アムロ』種族は軟弱者のオタクの事だよ」
「ふ〜ん、どっちも嫌だわ」
「…」
「で?」
「それで、この二大勢力は克ち合う毎に衝突して争いになるんだ。勿論個人主義の『カイ・アムロ』種族は巧妙にオタク文化技術を駆使して基本的には逃げ回るんだけどね、でもどっか抜けてていつも運悪くその技術をまるごと『全開バリバリ』種族にかつあげされてしまうというパターンで、文化水準は常に両者拮抗しているんだ」
「…」
「でも、そろそろ宇宙に散った地球人は統一されなければならない。なぜならば『全開バリバリ』種族は自分の族内での勢力争いが始まり自滅しそうだし、『カイ・アムロ』種族は元々もじもじしてて根暗で生殖行動に移らないからだ」
「…、つまり繁殖能力の高いヤンキーと、個人主義のオタクを融合させて、新しい種族を作らないと宇宙から地球人は居なくなってしまうって事なのね」
「無理だろうか」
「二極化した思想はもう元には戻せないわ。つか、あたしは許しません。絶対に」
こうして宇宙の恥として君臨した二大勢力は、恥の塊地球人は、宇宙から消滅した。