「王様の耳はロバの耳」
「女王様の耳は馬の耳」
「王子様、王女様の耳はラバの耳」
「王子様、王女様の耳はラバだから、生殖能力が無いから、国が滅びてしまったっていう訓示的な昔話よね」
「うん、そうだよ。王様といえばライオンだけど、ライオンとトラを結婚させるとレオポンっていうのが生まれるけど、レオポンも一代限りで子供は作れないんだよね、他にもそういうのっていっぱい居るよ、犬とオオカミくらいに種が近ければ問題無いんだけれどもね」
「でさ、地球上で物凄い古代文明を築いた『地球人』が宇宙に出て、今再び地球に帰って来てるんだけどさ、その『地球人』たちってあたしたちと遺伝子がロバと馬くらいに大きく離れているって本当?」
「そうなんだよ、マヤ文明とか、アトランティスとか、アステカとか、ムーとかの各時代の『地球人』がのきなみ今、地球に戻って来ているけど、全てみんな僕達地球に残った地球人とは遠い親戚になってしまっている様なんだ」
「でも、各時代に宇宙に飛び立って行ったマヤ、アトランティス、アステカ、ムーの『地球人』同士はせいぜい犬とオオカミくらいにしか遺伝子が離れていないという事なのよね」
「やばいよ」
「やばいわね」
「帰って来た『地球人』同士は地球で種的に共存出来るけど、僕等居残り組の地球人は蚊帳の外だ」
「昔話みたいに滅ぼされない様に願うしかないわね」