ss0985 ひーふーみーよー
「二十歳の女性の肌って、どうしてこんなに綺麗なんだ」
「まあ、ありがと、あなたもまだ若いんでしょ男性でもお肌は大切にしなきゃ」
「うん、地球上で肌の究極の進化は羽毛だとされている。構造的にこんなに軽くて丈夫で保温や風の抵抗まで計算し尽くされたものはない。オスの鳥はその機能に加えてメスにもてるためにカラフルな色や形状にまで挑んでいる」
「鳥に学ぼうとしているのね」
「うん、鳥人間でもなってもてもてになろうかな」

「やればできるじゃない」
「うん、綺麗な羽毛だろ、全身にびっしりだよ、今の遺伝子操作技術なら簡単さ」
「綺麗な羽、欲しいわ」
「そうお、いいよ抜いても」
「全部いい?」
「え」
「あなたの鳥肌が見てみたいの」
「ぎゃ〜やめろー!!!」

「ああ、おいしかった。あたしはやっぱ男は美より逞しさだわ、あっいい男!」

「なんだい、俺をジロジロ見て」
「あなたの肌、素適」
「ああ、俺は強くなりたくてアルマジロの遺伝子を取り入れたんだ。俺の肌は鉄壁の鎧だ」
「素適! 素適! 素適! あたしを抱きしめて!!」
「だめだ、俺は戦士で力の加減が出来ないんだ、俺の仲間なんてもっと凄いぞ」
「きゃっサイ男にハリセンボン!」
「あいつの鎧も角も、そしてあいつの針もみんな皮膚が変化したものだ。どうだい? 抱きしめられたいか?」