ss0984 宇宙の平和のために
「こいつが…」
「そうです、宇宙の平和を乱す、悪の帝王、ニンゲンです。」
「変わった生きものだな、」
「はい、直立で二本足で歩きます。そして体に対して大きな脳を持っています。」
「やっかいなやつらだな、今までの戦果はどうなっているんだ?」
「はい、あまり芳しくありません。彼等は病院という機関を作り我々の攻撃に耐えたり、予防行動までしています。」
「このままニンゲンが増えたら宇宙はおしまいだ、最終手段に移るぞ。」
「ええ… しかたありませんね、『特攻』ですね、」
「そうだ、自爆するんだ、死して宇宙の平和をまもるのだ!」
「我々は常にあらゆる生きとし生ける者と共存の道を探ってきました。我々は単独では生きられず、宿主と仲良く共生する平和の使者だからです。宿主にはお返しに常に新しい配列の遺伝子を提供し続け、進化を手助けしてきました。それなのにニンゲンときたら…」
「言うな、散って名を残せ。それが男ぞ!」
「ニンゲンには性別がありますが、我々にはありませんよ、こんな時にへんな冗談はやめてください。」
「悪かった。で、効率良い戦略はあるのか?」
「はい、根絶やしにするために、妊婦を集中的にやろうと思っています。」
「行けっ!! 特攻だ! 宇宙の平和のために!!!!」
「ういるっす!」