「君はいつもでんせんしたタイツを穿いているね」
「ええ、ワンポイントよ」
「…　その端がちょっとほころびたワンピースもかい？」
「そうよ、ワンポイントよ」
「…　そのかたっぽかかとが折れかけたハイヒールも？　ちょっとひびの入ったサングラスも？　ピアスもバッグも帽子も…」
「ワンポイントよ」
「君の声、ちょっとノイズはいってない？」
「」
「あれ？」
「」
「声にノイズがはいって、脳にもノイズか混じって、ついに止まっちゃったのかな？」
「」
「かな？」
「あたしは人間よバカにしないで」
「あ、やっぱりノイズがはいっている」
『ブスッ』
「ぎゃあぁなにするんだっ！　き、君は蚊星人！？」
「気付くのが遅かったわね、あなたＯ型ね、美味しいわ」
「ぎゃあぁあ〜」
「致死量直前でやめてあげるから騒がないで」
「かゆい〜」
「あたしの唾液よ嬉しいでしょ？　あら、全身腫れたわね」
「パンパン」
「ええ、早くも妊婦みたいでしょ？」