「人間は服を着ていないと欲情してしまう動物だ」
「生物的に考えて異常よね」
「うん、まあ、人間も裸で生活するようになれば慣れてある程度は欲情しなくなるだろうけど、そもそも毛皮が無いのが欲情してしまう原因だろう」
「でも、服があるんだから良いじゃない。色んな服に変えられるし、寒さにも熱さにも対応できるわ」
「いや、やっぱり天然で丈夫な厚い皮膚とか毛皮とか鱗とかが無いのはやはり変だ」
「そうね、それであなたはタコとかカメレオンの事を研究しているのね」
「うん、実験に協力してくれるね?」
「やだ、すご〜い。皮膚を思い通りの色や形に変化させる事ができるようになっちゃったわ。嬉ぴ〜」
「洋服代が浮いて良いでしょ?」
「ありがとー、最高だわ」
「あれ?」
「うふふ、透明人間にもなれるのね、背景と同じ様にしただけだけどね」
「あれ? どこいったの?」
「うふふ、これであたしはやりたいほうだいだわ」
「よう、彼女」
「え、あんたも?」
「やあ」
「どうも」
「うそ、あたしと同じ事ができる人がいっぱい居る!!」
「ぼくらは火星人さ、何世紀も前から地球に来ているよ、やっと認識できるようになったんだね」
「…」