ss0968 サイン会
「サイン会って…」
「うん、手話みたいなもんだな、サインを知ってないと会話に入れない」
《V》
「ブイ?」
「うん、サインといえばブイだ」
《V》
《V》《V》
《V》
「他のサインは無いの?」
「ブイの微妙な開き具合で色々な意味を持たせているんだ。それから微妙な指の曲がりかたや反りかたにも重要な意味がある」
《V》《V》
《V》《V》《V》《V》
《V》
「なんて言っているのよ、わからないわよ」
「《今夜はブイブイ言わせてやるぜ》《あたしのどこの部位が好き?》《ブイの字のところ》って言ってる」
「…」
「あ、師匠たちが来た!」
「…」
「かれらがこのサインをあみだし、宇宙中に広めようとしているんだ」
「ブタ野郎」
「ブタ星人をそんな言いかたしちゃだめだ。ぶったたかれるよ」
《V》《V》《V》《V》
《V》《V》《V》
《V》《V》
《V》
「サインを出すスピート早いわね」
「やばい! きみの態度がブタ星人に通じてしまったんだ《ビクトリー! ビクトリー! ビクトリー! ビクトリー!》《ブイ! ブイ! ブイ!》《ブヒ! ブヒ!》《ブイ》だって」
「あたしにもわかるわよ、訳してないでしょ!」
「ブイの字攻撃だ! 逃げろっ!!」