ss0963 根性焼き
「え〜と、これ、根性焼きって言うんだったっけ?」
「うん。たぶん。タバコというものを燃やしてそれを表皮になすり付けるそうよ」
「この部分を焼く場合は土手焼きというらしい」
「まあ」
「物凄く手間がかかるけど、ほんとうに美味しく焼けるんだろうか?」
「この地球人の娘、我慢しているわね」
「たぶんそれが美味しくなる秘訣なんだよ」
「あら… 気絶しているだけみたいよ」
「やっぱ手間がかかり過ぎよ、お腹減っちゃったわ」
「そうだな、まだ若い新鮮な地球人の娘らしいから生でいただくか」
「この資料だと、小指だけ切って食べるのかしら、それとも小指に毒があるからそこだけ捨てるって事かしら?」
「わからん。こっちの三枚におろすとか、いや、この生き作りというのが正解じゃないのか?」
「なんか、物凄く大変そうじゃない。テクニックがいりそうよ」
「そ、そうだな、やっぱ最初の根性焼きっていうのを地道に頑張ってみるか」
「あ、気付いた。騒ぎ出したわよ」
「困ったな、我慢してくれないと美味しくなくなるんだよな」

「ほんと美味しくないわね。見た目も悪くなったし」
「生焼けだし、タバコそのものが毒だったみたいだ」
「失敗ね」
「失敗だな、捨てちゃえ! でも、失敗を繰り返して料理は上手になっていくものだから、また挑戦しよう」
「そうね、修業を積んで最終的にはこの綺麗な生き作り、女体盛りっていうのが出来る様になりたいわね」
「練習用も含めてまた何十人も人間を捕まえて来ないとな」