「男尊女卑っていう時代が懐かしいよね」
「ああ、カマキリ型宇宙人のあの男性、頭から腰のあたりまで恋人の可愛い顔した女性に食べられちゃって…」
「でも、下半身だけになってもやる事はやるんだね、哀れというか、根性がある? というか」
「つまり、男はそれだけの存在なんだよ、生物というのは子を宿す女性の存在が中心なんだ。事実女性が基本型で男性ホルモンによってむりやり改造されて男性というものが作られる訳だからな」
「男性は大ショッカーの改造人間なんだね」
「う、うん。」
「じゃ、生物的に無理が有る訳だね」
「そうなんだよ、無理矢理体を大きくして筋肉量も増やしているから無理がたたって長生き出来ないんだ。脳も役割分化が極端で柔軟性が失われているから、脳の一部が破損しても他の部分で補えないしな」
「文明や科学が発達した現在じゃ、男性特有の能力って必要ないよね」
「確かに、現代の男性はこの下半身だけになった男性みたいので問題ないよ。足もいらない。ちんちんだけにして自動販売機で手軽に買えるように進化させるか」
「男はアクセサリーとして穴を空けられて、ぷらぷらぶるさげて持ち歩けるようにしないとね」
「かわいいって言ってくれるような感じにしないとな」
「かわいいかどうかがこれからの男性の死活問題だね」
「あ、すたこら歩いて逃げて行った」