ss0953 エレファントホース
「独立戦争か」
「はい、能力の高い細胞機関は独立を望み、科学の力で望は叶えられました」
「象の鼻か…」
「はい、象の体の中でも一番の能力者です」
「うねうねと蛇の様に器用に動いているな、木にも登れるし、なんでも掴めてなんでも作れる。素晴らしい能力者だ」
「耳も凄いですよ、ほら、高い木の上から滑走出来るんですよ。ムササビやモモンガのようにね」
「おお、でかいから物凄く遠くまで綺麗に飛ぶじゃないか、空輸に重宝だな、耳も素晴らしい能力者だ」
「足は穀物を粉にするのに重宝なので、農村に職を求めて去って行きました。しっぽは箒として頑張っています」
「牙付きの頭も畑を耕す仕事を得て張り切っているようだな」
「胴体は皮膚が硬いのでグラウンド整備に重宝されています」
「象の体は全て優秀で落ちこぼれは居ないな、全て社会の為に貢献している。素晴らしい限りだ」
「素晴らしい限りです」
「… え〜と、鼻がもう一つあるようだね」
「… これも素晴らしい限りです」
「うねうねと蛇の様に器用に動いているな、木にも登れるし… 素晴らしい能力者だ」
「こんなに自由に動けるなんて… 羨ましいですね」
「う、うん。羨ましい。しかし… 鼻と見紛うばかりの容姿と能力だな」
「長さまで同じですよ。物凄い能力が有るのに何処にもお呼びがかからないようですね」
「どんな体位でも目的を達成出来ると豪語してやがる」