「ジョシコウセイ…」
「ん？」
「地球を侵略するにあたり、地球最強の生物で検索をかけたんだが、ジョシコウセイというのが圧倒的に出て来る」
「どうやらそいつが地球を支配しているボスなんだろうな」
「ああ、写真もあるが…　プリクラ？　なんだこれは」
「…」
「ジョシコウセイにちょっと接触しただけで牢獄に入れられたり職を失ったりするそうだ」
「相当な権力を持っているようだな、しかも常に集団で居て恐ろしい眼つきをしている」
「たった三年しか生きられないとも書いてあるぞ」
「おお、それは良いな」
「いや、毎年同程度の数が生まれ補充されるとも書いてある。強力な新鮮さと行動力を維持するためらしい」
「ちっ」
「ジョシコウセイの中でもカリスマクラスになると、政治経済、軍隊をも自由自在に操れるようになるようだ」
「筋力のある者はジョシコウセイの奴隷として生かされて居て、命令とあれば何の躊躇も無く命をも捧げる覚悟があるそうだ」
「そ、そういうのが一番やっかいなんだよな、恐るべしジョシコウセイの魔力」
「我々はこんな絶対者が支配している地球を侵略出来るのか！？」
「シャーマンをトップにしている生物ほど統制がとれていて不屈に最後まで戦うものだ。我々は侵略が目的で絶滅させようとしているわけではない。いや、下手すればこちらが危ない」
「ジョシコウセイ…　か」
「侵略は諦めよう」