ss0934 奇怪人形達
「どうだ凄いだろう。歩行は勿論、走る事も勿論、スキップする事だって出来ちゃうボクの作ったロボットだ」
「凄いねスキップ出来ちゃうなんて…」
「こっちの犬型ロボットはもっと凄いぞ、それっ」

『ワン!』
「…」
「凄いだろう」
「ん、うん凄いね、3便回ってワンって吠えるんだね」
「こっちの猫型ロボットは…」
「はいはい、猫パンチするんだよね」
「こっちの合体ロボは…」
「はいはい、子供を作って増やせるんだよね」
「こっちの介護…」
「はいはい、介護と称して姥捨て山に不法投棄に行ける足腰がしっかりした登山ロボットだよね」
「こっちの家政婦…」
「はいはい、スパイ活動は勿論、不倫までお任せなロボットなんだよね」
「こっちのウイル…」
「はいはい、ライバルの韓国製ロボットに入り込んでプログラミングを破壊しちゃうんだよね」
「こっ…」
「はいはい、匍匐前進するハイハイロボットだよね」
「よくわかったな」
「はいはい」
「どうしてボクの事がそんなによくわかるんだい」
「君の考える事なんて全てお見通しだよ、だって君は僕が作ったロボットなんだから」
「えっ? そういう君もロボットのようだけど」
「そうだよ、地球にはもうロボットしか居ないよ」