ss0929 虫に愛される
「原始的な基本糖鎖しか持たないゼロ型、O型の血液型の奴等は蚊に刺されやすい」
「初号機というか、プロトタイプだからな、実験するとわかるが圧倒的に如実にO型は蚊をはじめ様々な虫に躊躇無く攻撃されてしまう」
「まあ、旧タイプの奴等なんだから、宇宙時代には消え去る運命の奴等なんだからほっとけよ。宇宙生物にも攻撃され易くてやっかいだしな」
「まあまて、奴等の中にも能力の高いのも居る。骨髄移植して別の血液型にして救ってやろうよ」
「そんな事出来るのか? たしかプロトタイプには変えられるが、上位互換の輸血の法則が当てはまってしまうんじゃないのか?」
「こいつの背骨を使う」
「こいつは…」
「地球人と共通の祖先を持つ宇宙人だよ」
「…」
「血液型は互換性を維持しながら進化したC型だ」
「…」
「だめ?」
「この宇宙人、昆虫タイプやん」
「毒を以って毒を制すって言うじゃないか」
「もっと虫に愛されるようになっちゃったらどうすんのん?」
「あ」